トンネルと抜けると

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「国境の長いトンネルを抜けると雪国、、、」というフレーズをトンネルに入るといつも頭に浮かぶ。パブロフの犬の様になっているのだろうと思う。いつもいつまでも変らないのだろう。もしかしたら本当に雪がともちょっと期待もしている。そんな事はないだろうし、実際降っていたらシャレにならないだろうけど、いつもと違う異質な空難路のトンネルを少し期待をして走る。

出口が眼前に近付くともう1つのスイッチが入る。暗順応と明順応、これが起きるんだと思い、トンネルを抜ける一瞬の感覚にフワッとなる。


松本からの帰り道、長野県内は快晴なのに向かい風。急ぐわけでもないから、まぁいいかと気楽に進んだ。進んで、軽井沢まで来ると寒いし、空も白い。まるで冬の日の様な天気。霧状の雨も降ってきた。それでも防寒はバッチリだからと安全運転で行き、軽井沢も越えた。越えた途端に霧がたちこめる。みるみる視界が悪くなり、数メートル先も見えない真っ白な世界になった。

アスファルトにひかれた白い線がなければ、道が真っすぐなのかカーブなのかもわからない。わからないのだから、むしろ真っ直ぐに進んでしまえば落ちるのか、もしかしたら落ちないのかとも思ってしまう。そうしたいと思う衝動が心の奥にある。それを押さえなくては思い、それがドキドキする。そういった衝動を何と言うのかは知らないが、それは子供の頃からある。いつまで経っても変らない。


この一線を越えたら。

この先に行ってみたら。

落ちてみたら。

踏み込んでみたら。


そんな自分はあぶないと思うから、極力そんな場面に出会わない様にしている。だから真っ白な世界は色んな意味でこわい。こわくて心地よい。


トンネルも、出てフワッとする瞬間も、真っ白な世界も、異質な世界が割と好きなんだろうと思う。
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  by akari_tasaki | 2009-10-05 23:40 | ヒビノコト

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