どこかにひっかかること

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「つむぎね」の公演を観に行く。味わいに行く。

彼女達はピアニカやジャンベ、おもちゃのピアノ、どこかの国の弦楽器、こうきん、知らない楽器や調理器具を使って演奏をする。4人が音を鳴らし、1人が全身を使って指揮をする。そう、音を紡ぐ。曲によってやり方は様々で五人目がジャンベで参加したりもする。

ただ、私は音を紡ぐ様子がとても面白かった。音をたぐり寄せて、身体の動きに合わせて演奏する。音を閉じ込めたり、空に逃がしたり。一目で好きだと思えた。

曲目は「ポルタメント」「パルス」「スーフー」「直角前進」「タンゴワルツ」「接待。スリッパ」意味がよく分かるものものある。わからないものもある。わからないものはそのままでも楽しめる。「接待。スリッパ」はがむしゃらに働く若者の不条理さを表したという説明に納得が出来た。

楽しい時間だった。

http://www.tsumugine.com/



「NaиZö:zAяanYa Vol.7」を観に行った。

わからない部分もあるが、段々とのめり込んでしまう。見いってしまう。意味も何もなく、ただその行為を目で追う。きっとパフォーマンスをしている人の目と表情のせいだろう、行為の純粋さのせいだろう。非日常的な行為が自然な行為にも思えてくる。息づかいがわかる。何だか面白かった。また観たいと思えた。次は何をやる。その次は何を、次の次は何をと思える。心のどこかの何かに引っかかっているのだろう。私ならしない事、出来ない事、それを知るとより色彩を放って、世界は広がったり縮んだりをするような気がする。彼の好きなものを知りたいと思った。彼等の好きなものを知りたいと思った。ふと「アンダルシアの犬」やフェリーニ、寺沢修司、カフカが思い浮かんだ。今ふれたら、どんな風に思えるのだろうと。

http://bug-depayse.org/



2つの舞台の間で、荻窪を少し歩いた。教えてもらったカフェの扉を開けると濃厚の珈琲の香りが充満していた。電車の音を聞きながらのここの時間は異世界だなと思えた。近くの神社も歩くと驚く程の静けさを保っていた。パン屋のサクッとした食感に、「なんじゃ、こりゃ」と思った。そう思いながらの食べ歩いた夕方は気持ち良かった。線路沿いに歩けば、きっとどこかに着くのだろうと何となく夢想した。本屋に立ち寄り、2冊の本を買った。きっと、この「間」の時間をなかったら、2つの舞台の内容の濃さにお腹いっぱい、消化不良、疲れてしまったと思う。「間」のおかげで、いい一日の濃さになった。
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  by akari_tasaki | 2009-10-11 14:20 | ヒビノコト

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