のぼってくだる

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子供の頃、上りの電車に乗ることは少なかった。遊びに行くのも、病院に行くのも、高校に通うのも下った。それが今は逆となり、上るばかりで下らくなくなった。階段を降りて下りのホームに立つと何かしら思い出す。いくつかの事を思い出す。

小学校の時の級友が実家を更地にして、住宅地に家を建てた。

友人が住宅地に家を建てた。

中学校の頃に通っていた駅前の塾が更地になっていた。お祖母さんと先生の二人暮らしで、英語と数学の間の休憩にはお茶を出してくれていた。

古いものはいつの間にか無くなり、どこにでもある形がいつの間にか増えている。型番と色指定と組み換えを繰り返しているだけなのに何でこうも増えるのか。住宅地を眺められる道を自転車で行くと、間違いを探しているようにさえ思える。

駅のホームのスピーカーから小鳥の鳴き声が流れている。晴れの日も雨の日も、朝も晩も、変わることなく一定のリズムて流れている。

何か違和感を覚える。白々しく思える。

中学の時から食べているたい焼きの味は変わらない。変わらないが、建物は変わっている。もしも、駅前開発がなかったら昔のままの佇まいであれたのだろうか。それとも廃れて潰れてしまっていたのだろうか。
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  by akari_tasaki | 2009-11-24 23:55 | ヒビノコト

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