松本にて

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松本にて



小さなアカリを1つ灯してもらっているカフェ「マトカ」で美味しいカレーを食べた。食後のミルクティーも美味しかったのでうたた寝をした。



「おきなわ堂」という洋食屋で丁寧に作られたカレーを食べた。ここにはまた来る。



まだ家具も生活道具も何も無い家、何も無いがコンクリートの広い土間がある。土間に青いベルベットが座面に張られた仕立ての良いイスが一脚置かれた。

近くのスーパーで買った「安曇」という味噌と醤油、ダシに塩コショウ等が流しの正面の明り取りの窓に並んでいく。ティッシュもトイレットペーパーも買った。布団も買った。けれどもコタツとストーブが無い。「何とななるもんだ。欲するものはなんとなく集まるものだ」。カフェ「マトカ」では炊飯ジャーを貰い、夏に出会った人に偶然出会った。偶然であったその人が布団とストーブを貸してくれた。

貰い物のカセットコンロと鍋で白菜と豚肉を塩コショウで頂き、一日を満足に終え、翌朝の寒さには鍋の残りと味噌汁とご飯で気合いを入れた。大きな湯気をたてる温かい食事をとると身体の芯から温まる。味噌汁の一口に「あ〜」と言葉がもれる。


入浴料300円の近くの温泉も身体を芯を温めてくれる。寒かったのが嘘の様に平気になる。


オブジェと椅子の1/10、1/5、1/1の模型を並べる。土間に置いてみる。見てみる。話してみる。どうなるかを考える。それでも実際に作ってみないとわからない領域がある。それは一か八かなのか、可能性なのか、不安材料なのか、行ったり来たりする。ただ今回に関しては1/10で形が出来過ぎてしまった為に実作に際しては「不安材料」の割合が大きかった。

頭でわかっている事はうまくいかない。頭で中途半端にわかっている事が身体と手がわかっている事に無意識の内にストッパーをかけているたがをどうやってはずしてやるか、自由にさせてやるか、きれいに作ろうとしない事をどうやってするか。きれいに作るのではなく仕立てを誠実にするにはどうするか。



素材と形と向き合う

くだらないものをそのままに

うまく作ろうとしない

自分の眼と手、無意識を信頼する



そんな話を出来ただけでも松本に来た甲斐はあった。




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安曇野にて


松本から40分で安曇野の着く。安曇野の風景の色は「白」、静寂に包まれた白く化粧された林の中の一軒の雑貨屋に行った。そこにあるのもは整えられていない静かな佇まいのもが多くあった。整えられているものも過剰ではない。余計なのもはない。どれも普通に良い。私をここに連れてきたかったという友人の心を忘れたくない。頂いた心を形にしたい。



寒いのは嫌いだ。でも冬の冷たい空気と澄んだ空は好きだ。厳しいから風景と空気が美しくなる。松本の風景はとてもきれいだ。寒いのは嫌いだが、雪を、空を、山を、川をじっと見ていられると思える。それに空が低く、雲が大きく広い。連なる山々の稜線は鮮やかで、遠くの山は静かにフェードアウトしていく。

嫌いだけど好きだ。
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  by akari_tasaki | 2009-12-21 12:16 | ヒビノコト

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