車と山賊と軍鶏拉麺と湯と珈琲の12時間


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車を探しに電車で二時間程、北上した。駅を降りると雪が舞っていた。

車を探しに行くと、正しい山賊に出会った。山賊は広く深く様々な事を知っている。知らない世界を知っている。時速350㌔で走るバイクの世界を知っている。まばたきを一度すると結構進むそうだ。美味しい拉麺を知っている。車の事を良く知っている。理屈を知り、秩序を持っている。色々な事を知り、経験も知っているから何にでも強い。うまく生きている。自分の手で生きている。そして優しい。

冬の山では釣りが出来るそうだ。車にスコップとロープを積んで、山に行くと何台もの車が連れる。往生している車には神様の様な釣り。それはタバコ代稼ぎだそうだ。アフターケアまでバッチリの山賊。正しい山賊。



軍鶏拉麺を食べた。薄め細めの醤油味の美味い事。これは間違いない。



夕暮れ、粉雪舞う中、山を少し登り、小さな旅館の湯へ行った。「こっち」と言われて進む道は、まるでボイラー室か地下の発掘場に向かうかの様な道。客を迎える通路ではない通路を行くと硫黄の匂いが立ちこめる小さな湯殿に着いた。湯船しかない小さな空間。湯は熱くて良い。ずっと入っていられないくらい熱くて良い。心臓の鼓動が聞こえる。身体がジンジンとする。毛穴が開く。

湯から出ると、酔っぱらったかの様に夢心地。力等は入らない。身体がジワッと広がりっぱなしでいる。



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藁珈琲洞の珈琲を一足早い節分と共に頂く。それは至福の時。



そうやって、丸12時間が過ぎていった。
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  by akari_tasaki | 2010-02-03 19:16 | ヒビノコト

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