旅の定義


言葉のイメージは人によって様々で、それは平田オリザさんの「演劇入門」という本を昔読んでから忘れる事がなかった。同じ言葉で違うイメージ。イメージの共有。擦り合わせ。


旅という言葉。たまに出掛けると、旅をしてますねとよく言われるが、その「旅」という言葉がいつもしっくりとこない。ちょっと行ってくる、見たい物があるから行く。一日や一泊二日なら正に「ちょっと行って来る」だし、4日も中途半端で微妙。1週間を超えると「旅」と言われる事に反論は出来ないかと渋々、思っている。

「一泊二日は世間一般では立派な旅」

久しぶりにあった友人に言われて、目から鱗が落ちるとはこの事かと思った。「世間一般」というところに気付けなかった。私は私の中のイメージがしっくりしなかったから、いつも腑に落ちずにいたが、そこなんだと深く頷けた。



車の後部には畑道具一式と工具類を積み、寝れる様に薄いマットを敷いて、寝袋も積んだ。市内の温泉にいつでも行ける様にお風呂セットも積んだ。水のタンクも積んだ。これは移動手段ではなく、私の「出島」だとイメージしていた。これで、いつでもどこでもと。その話をすると、決まって「どこまでも行けますね。旅が出来ますね」と言われる。それは間違いではないが、やはり違う。畑仕事したり、どっか行った時に昼寝したりするのが普通に楽しそうじゃないかと思っている。



「旅」だから、遠くとか長い時間をかけたものというイメージがない。近くでも短い距離でも楽しめれば、それも「旅」なんじゃないかと思う。自転車の小さな旅を良くしていたからそう思うのかもしれない。旅という言葉のイメージを伝えるのは難しい。
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  by akari_tasaki | 2010-03-13 20:15 | ヒビノコト

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