歩く 歩いて出会う。


日本民芸館に初めて行く。

棟方シコウや木喰、濱田ショウジ、漆器や麻布、朝鮮陶器らに出会う。
分からない物もある。
いいなと思える物もある。
いいなと思える物の前で、しばし、ボッーとする。


柳宗悦さんの本があったので、パラパラとめくると幾つかの言葉が目に止まる。

「アノニマス」
「個人の越えたところ」
「デザインはする物ではなく、そこに生まれるもの」
そして、「健全な美」

それらの言葉は初めて目にするものではなく、何度か目にしている。
ただ、今回は今まで以上に、ズシリと心に響いた様な気がする。
忘れていはいけない事がある。



「民芸館」は駒場東大の近く、何年も前にここの演劇部のOBの人達と出会い、
ここでの企画に参加し、彼等の舞台が好きだったので、何度か通った。
時間があると、ここから渋谷まで歩いた。

そんな事を思い出し、真新しい建物が増えた構内を抜けて、裏門から渋谷へと歩いた。
その道は「松濤」という地域を抜けていく。そこは閑静な高級住宅街で、渋谷がすぐそこに
あるとは思えない。そんな感じが好きだった。


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そこには一軒のギャラリーがある。名前は「TOM」
学生の頃に好きだった場所。10年近くぶりに訪れる事が出来た。

建築を学んでいて良かった事は、その頃に幾つかの建物を訪れ、幾つかの街を歩いた事かもしれない。
何年もして忘れているが、偶然に訪れた時に思い出す。

この街のこの道、
この道の先に、
昔とは様相が変わってしまったとか。

歩いて出会ったものはいい。
どこかで覚えている。

そして、その時に気付かなかったものに出会える。
また来れて良かったと思う。

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  by akari_tasaki | 2010-05-07 23:31 | ヒビノコト

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