カテゴリ:ヒビノコト( 149 )

 

アボリジニはすごい。



「ダークスパークラー」はアボリジニの星見の事。

世界各地、日本、どこでも「星見」とは星を見る事。しかし、アボリジニのそれは違う。

「ダークスパークラー」は星のない真っ暗な夜空を見る。

何もない真っ暗な夜空に物語や神を見いだす。

星の位置は季節によって異なる。何もない真っ暗な夜空も季節によって異なる。



デザインの概念の中で「図」と「地」というものがある。

建物で言えば建物がある部分が「図」であり、通常、作られる部分。

「地」は作られなかった部分、庭や残りの敷地。

街なら建物が「図」、道や公園、空き地などが「地」となる。

通常の考え方を反転させて、「地」として理解、関係性を認識、デザインにフィードバックする。

そんな事は学生の頃に知って、割と好きな考え方だった。

これは「この画の中には何の動物が隠れているんでしょうか」という問いと同じ類いの事。



難しい事はない。誰でも言葉や体系として知らなくても、経験では知っている。

人類が生まれてからの歴史で、どれだけの人間がいた事か。

でも、夜空の「地」である「何もない真っ暗な部分」に意味を見いだした人や部族、文化はあったのだろうか。

アボリジニはすごい。何も無い事を何もあるという事に変えている。
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  by akari_tasaki | 2010-05-04 11:56 | ヒビノコト

世界の広がり方




私の世界は友人知人のおかげで広がってくれる。
知らない街が知っている街になる。

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ウチダゴウがアートディレクションをしている「八王子古本市」に出掛けてみる。
どんなものだろうと思って「市」が営まれている通りに行くと、予想外に事は大きく営まれていた。
本も多いし、人も多い。

暑いくらいの天気の中、通りに張られたテントに多くの人が足を止めている。
面白い。

ウチダゴウのアートディレクションもポイントで効いている。
八王子だから「八人の王子」というコンセプトとデザイン。
コピーの「ふるいものも あたらしいものも キラキラできる」とはまさにその通りだと思った。

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トークライブも面白い。作家の三浦しをんさん、ウチダゴウ、
イベントの発起人でもある高尾山ツリーハウスの坂田さんの話は笑えたし、唸る事も出来た。

「何でもあり、何でも無い場所が街から消えていく」
「古本屋に足を運ぶと狙ってなかった物に出会える喜びがある。一期一会」

まさにそうだなと思った。便利すぎるとか分かりやすいだけというものはいらない。
少し不便なくらいがいい。



八王子古本まつり
http://blog.hachiojiusedbookfestival.com/?cid=1



八王子に行く前に予定外に高校時代の友人らに出会いに出掛けた。
3人とも子供連れで、大きな公園の噴水の前で会った。
八王子に行く時間もあったので、顔だけ出して、すぐに行くつもりが、
友人の自転車がパンクをしたという。それは直さねばなるまい。
迅速に直して八王子に行かねばなるまい。

子供らは珍しいのか、直しているところに近寄って来る。
時間も気にしつつ、パンク修理の時間のおかげで、友人らと話が出来た。
電車に乗り、遅刻する事を申し訳なく思いつつ、パンクがあって良かったとも思った。

噴水の水しぶきが大きく、暑い陽射しの中、気持ち良かった。
自分一人では持ち得なかった時間、
これも世界が広がった瞬間だと思った。
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  by akari_tasaki | 2010-05-04 00:14 | ヒビノコト

一杯の珈琲と


一杯の珈琲とたった数時間の事で、満ち足りる事もある。


それは何年ぶりだろうと。どのくらいぶりか思い出せないぐらいだとしても、

満ち足りる事がある。


これからまた会う事は暫く先、何年か先になるかもしれないが、

それでも良いと思える。お腹一杯になる。


いい夜だ。
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  by akari_tasaki | 2010-05-02 21:06 | ヒビノコト

味わう句会「はいくキッチン」


俳句というものは知っている。古文や漢文は詳しくはないが好き。言葉使いや、そこに歌われる情景や思い、時代、好きな文はたまに頭に浮かぶ。日本人で良かったなと思う。

良かったなとは思うが、俳句を作る側に回った事はない。自分が作るという事を想像した事が無い。

ブックパッカー等を主催するウチダゴウさんが「はいくキッチン」なるものを俳人の堀本裕樹さんという方と共に立ち上げるという事を昨年の年末に聞き、一度は参加をしてみたいと思っていたのが、今回、実現した。



「はいくキッチン」に参加する為には俳句を3っつ作っていかなければならない。2つはテーマが決まっていて、1つは自由。初めての俳句作りは難しい。難しいが考えているうちに楽しくなる。集まりに向かう電車の中で「五、七、五」と指を折りながら、言葉遊びを繰り返す。

「五月雨を 集めて速し 最上川」は凄いなと思い返しながら、「良いな」が「凄いな」に変った事が楽しかった。



11名程の参加。持参した俳句をシャッフルし、自分が良いなと思ったものを選び、発表。年齢層は幅広く、経験者も俳句歴が長い方、初心者、色々。俳句も色々。

自分のものが選ばれた時の恥ずかしさと嬉しさ。人は「五、七、五」の17文字を思いも寄らぬ形で解釈をする。でも、その差が面白いのだと教わった。

これは面白いもの、時間に出会った。



「はいくキッチン」
http://www.oo53.com/top.html
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  by akari_tasaki | 2010-05-02 10:23 | ヒビノコト

ちょうど良い加減の日


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朝起きてから陽射しの良い一日、音楽を聞きながら、
外の縁台でアカリをつくる。
ここ暫く作りかけの依頼されていたものが1つの段階を終える。

車の車内の空気を入れ替える。

違うアカリの違う事を試す。

ノミの切れが悪いので久しぶりに研ぐ。
7本あるノミ、中学の授業で買った物、祖父からの貰い物、
大工働きの手伝いをした時に貰った物、買った物、まちまち。
どれがどれかも良くは覚えていないが、研いでみる。

研いでいてると無心になれる。
ただ、研ぐ事に集中出来る。
指の感覚に集中する。上手くは研げないが、この時間はいい。
今は中学生になった姪っ子が小さい時はこれを見て、おままごとセットで
真似をしていた事が懐かしい。

研ぎ終えたノミに刃物油を染み込ませる。
ギラギラと輝いている。

日頃、あまり連絡のない友人からの電話がなる。

カブで珈琲を飲みに「Joyc Cafe」に行く。
抹茶ラテとどら焼きと、ワッフル。少し贅沢をしてみる。
1週間のアメリカ旅に出るという人に出会う。旅行ではなく旅に出るのだと言う。
グランドキャニオンに行き、そこで一晩を過ごす。
旅に出たくなる衝動を抑えつつ、旅の報告を聞かせてもらう約束をする。

作りかけのアカリとそのようなものを持って行き、
何人かとあーでもない、こーでもないと話す。
あーでもない、こーでもないと言ってくれる事のありがたさ。
そんな事もあると気付ける。
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  by akari_tasaki | 2010-05-01 23:26 | ヒビノコト

2010年4月27日 アスペン


2010年4月27日 



4月25日、26日はめまぐるしい2日間だったらしい。
それは60年に一度のめぐり合わせらしい。
それは今年の7月26日が節目になるらしい。
7月26日は満月、土用丑の日らしい。

そんな事もある。



アスペン 「Aspen」、学名は「Populus tremula」、和名は「ヨーロッパヤマナラシ」
写真にあるそれは猫じゃらしの様でもあり、猫の尻尾にも見える、二本の尻尾は何か目立つ訳でもなないが、根元が明るい緑で、本体は短い毛で覆われていて、色は心地良さそうな茶色。

38枚の花や葉、木の実の写真が車座に座った20人程度の前に丸く並べられる。
それぞれが何を選ぶかは自由。私は色も形も目立つ訳でもなく、自分から遠い位置にあった「これ」がパッと目に飛び込んだ。ある人がその隣の大きな赤い花を選んだと言う。確かに鮮やかな赤い花がある。けれども、あったことを私は分からなかった。



東京にカブで行く時は晴れた日。まれに天気予報が外れたり、夏の夕立ちに見舞われる事はあっても、雨の日の東京をカブで行く事はしなかった。雨の日の東京は少し静かに思えた。それは雨の音で日常の音との差が埋まったからかもしれない。単純に人も足取りが早かったり、陽気に会話をしないからもしれない。ただ、しっとりとして、意外と良い。風景もトーンが一段階下がって、何だか良い。こんな日もたまには良い。



2010年4月28日



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結構な雨が降っている。雨の音と風景は良いが、体には良くない。良くないが、それをかき消す様にトタン板をハンマーで叩く。表面に和紙を張り終えた中身の型をノミで掘る。

夕方に雨が止んだので、前日の雨でズブ濡れになったカブのハンドルカバーと手袋を洗って干した。

蜘蛛の巣に、葉に、花に、水滴が残っている。雨上がりの夕方の陽射しがそれらをキラキラとさせる。

何でもない一日、何でもある一日。
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  by akari_tasaki | 2010-04-28 20:49 | ヒビノコト

アヒルの歩き方


尾を振って、左右に揺れながら、ヨチヨチ歩く。一番面白いバランスで歩く。たまに「ガァ、ガァ」と鳴く。

そんなアヒルに二羽も出会えた日。


そんな日は幸せな一日だ。
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  by akari_tasaki | 2010-04-19 03:59 | ヒビノコト

雪が降る


4月16日、風が冷たい日だった。夜も寒かった。



4月17日、夜明け前に目を覚ますと、やはり寒かった。

雨戸を開けると、いつもよりも明るく感じた。

それは雪のせいだった。

雪の降る日はその白さに光りが乱反射して明るくなる。

その風景はとても好きだ。好きだけれども寒いのが嫌いだ。
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  by akari_tasaki | 2010-04-17 05:05 | ヒビノコト

めぐるもの もらいもの


貰いものリストの中に「Windowsの外付けのCD/DVD」に加えて「Windows」が加わった。

出来る事が少し増えた。

出来無かった事がすこしづつ出来る様になった。


出来なかった事が出来ようになると、分かる事が増え、分からない事が増える。
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  by akari_tasaki | 2010-04-16 00:47 | ヒビノコト

山を切りひらく


父や祖父達が言う「山」は行ってみると私には「林」だと思えるものである。木々が生い茂っていると「山」という総称になったのだろう。



父が祖父から譲り受けた「山」があるとい事は先日知った。使い道が無いので言う事もなかったらしい。会話の中で「山」とは言っていたのかもしれないが地方の農家の言葉「裏」「新宅」「遠い」「近い」はいつもどこを指しているかわからないので、スルーする癖が付いていた私が悪い。「使い道」というのも鋪装された道路に面していないとか、開発で不動産屋が買い取ってくれなかったという類いの話。十分に使い道はある。



大きな枝は脚立にかけてチェンソーで切り落とす。手の届く範囲の細身のものはノコギリで。道に斜めにせり出して畑の邪魔になるものを端から片付けていく。切った枝は林の中に引き入れる。その為に場所と道を確保する。確保したら切る。慣れて来ると枝を落とすより、木ごと切って倒す事の方が楽に感じる様になる。木の上の方にロープをくくり、根元をチェンソーで切って、林の中に引き倒す。一気に片付いて、これは気持ちがいい。巣失敗する事もある。上の方の枝が開き過ぎて、周囲の枝に引っ掛かり林の中に引っぱりこめない。それでも切り開かれてスッキリとするという事と枝を引き入れる間口も取れるから、楽に感じられる。



何本も何本も倒し、何本も何本も切った。檜と櫟はわかったが、わからない樹種のものが1つある。大きく斜めに育ったそれは何本かあった。どこかで見ている。名前も聞いた事がある。が、思い出せない。家で樹種図鑑を引いたがまだわからない。



朝の八時から二時まで汗をよくかいた。気持ちのいい時間だった。「山」は良かった。使える木をとも思っていたが、そんな余力はなかった。きっと二日後に全身筋肉痛に見舞われる。
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  by akari_tasaki | 2010-04-14 23:20 | ヒビノコト

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