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コンドルと狼 東京の大阪


コンドルズの舞台を初めて観に行った。以前から知っていて、観に行きたいと思いつつ、チケットを手に入れる事が出来なくて、行けないままに。曖昧な「いつか」でボッーとしていた。

初めての観劇が実ったのは些細な偶然。偶然とは面白いものだ。強く願っている時には叶わず、気を抜いているぐらいの時の方が良かったりする。

少し前に近藤良平さんの舞いだけを見る事が出来たが、何だかダンスを越えている様に思えた。動きと力、流れが別物のように思えた。

今回の舞台も多いに笑い、ジーンと胸を打たれて、心躍る様な時間だった。それはダンスというものを越えて、表現として、空間全体を魅了してくれた。楽しませてくれた様に思える。体と心に響く良い時間だった。

私は私のすべき事を早く帰ってしなくてはと思えた。



公演が行われた三軒茶屋から渋谷までを246沿いに歩いた。カブで何回か通った事はあったが、それはつうかしただけ、時間もあったので思うままに寄り道をした。古本屋が通りの反対側にあった。いい雑貨屋があった。美味しそうなつけ麺屋があった。何軒かの雑貨屋に入り、カレーパンを買い食いし、納豆専門店で「納豆生姜焼き丼」なるものを食べてみた。納豆は美味しい。生姜焼きも美味しい。だが、美味しいからといって合わせる必要はない。「麻婆茄子牛丼」以来の勉強になった。

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急な下り坂の広くはない道の入り口に「大阪」とあった。こちらが旧厚木街道、厚木までの道のりでこの坂が一番の大きな坂だったので、「大阪」と呼ばれる様になったと由来が書いてあった。

厚木まで続いているんだ。

ここがきつかったんだ。「あの大阪が」とか、「大阪を越えたら後は別に」とかいう会話があったんだろうか。

246を作った時にどんな変化があったのだろうか。

東京に「大阪」があった。

歩いているとこんなものに出会えるからいい。

それは小さな旅の小さな発見、喜び。

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  by akari_tasaki | 2010-03-30 11:12 | ヒビノコト

いい夜だ。


今日はいい夜だ。

働いて、メシを美味しく食べて、Joyce Cefeに行き、美味しい珈琲を飲んで、創るモノの話をし、友達に会って、よく笑う。

久しぶりのゆっくりとした夜だ。

友達の一人はこれから一仕事し、別の友達も一仕事。もう一人の友人はここからまた北へ移動する。

ある人は飲んだ帰りに、珈琲を一杯ひっかけて、気分良さそう帰っていた。

私はうどんを食べたい衝動を抑えつつ、すべき事をして、さっさと眠るだけ。



帰りの車中でラジオからゴーギャンの言葉が流れた。

「我々は何処から来て、何者で、何処へ向かうのか?」

その問いに言葉で答えなくとも、今の気持ちで事足りる様な気がした。



いい夜だ。



Joyce Cafe
http://joycecafe.exblog.jp/
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  by akari_tasaki | 2010-03-20 22:39 | ヒビノコト

「星川」と「案内人」と「    」


埼玉県熊谷市に行った事はある。通過した事はある。けれども立ち寄った事はない。通過するのと立ち止まるのは大きく違う。更に、一人で立ち止まるよりも、案内をしてくれる人がいると尚、良い。小さな事を教えてくれる。小さな事だが、それは表面的ではない中身のあるものを教えてくれる。


熊谷市に「ホシカワカフェ」というカフェがあると聞いた。人から聞いて、その場所に足を運ぶに至るには時間がかかったり、行かずままに終えてしまう事もある。けれども何となく聞いて間もなく足を運ぶ事がある。「ホシカワカフェ」は後者。去年の12月に聞いて、3ヶ月後というのは私にしては珍しく早い。そこに理由は無く何となく。


「何となく」はあまり悪い方には働かない。良い方に働く。「ホシカワカフェ」は星川という川に面して立つ一軒のカフェ。その空間は軽快で明朗で明るい。空間や作られる物はそのオーナーや作り手の個性を反映している様な気がする。マスターと多く話せたわけではないが、何となく心地よい。また訪れる楽しみがある。


他の地方都市と同じ様にシャッターの閉められた並びも目立つが、気になる店や個性的な佇まい、新しいお店も目に付く。そんな事も一緒に歩いてくれる人がいないと気付かない事。いい時間を過ごさせて頂いた。いい出会いをさせて頂いた。



小さなアカリが1つ、若い手に渡った。アカリを1つ、「ホシカワカフェ」に置いて来た。



「ホシカワカフェ」
http://www.hoshikawa-cafe.com/
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  by akari_tasaki | 2010-03-19 22:11 | ヒビノコト

ラヂオの時間


緑のヤツには多くの物が無い。

後部の左側のドアの内側のノブ類がないし、後部座席シートの頭も無い。オートロックも無い。クーラーも無いし、4WDでもない。CDチャンジャーもMDもない。

ないものが多いが、変りにAF/FMラヂオがある。


ここ数年、流れて来る音を自然に耳が拾う事があっても、自分で聞く事がなかったラヂオ。不便かと思ったが、これが割と楽しい。

知りもしない人が、その日その時のいろんな事を喋っている。興味も何も無い、名前も知らない人の歌や曲が流れている。

自分の興味があるものや好きな物だけを選んで得るのではなくて、そんな事には関係なく、情報が流れて来る。

この時間は新鮮だ。思いのほか、新鮮な時間はいい。

いつもの日常だけれども、それだけで風景や見え方が、少し変った様な気がする。
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  by akari_tasaki | 2010-03-17 21:41 | ヒビノコト

2010年 植え始め


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人参とちんげん菜、水菜を少しとりあえず植えました。少しです。少しですが、それぞに小さな旗を立てておきました。

4月になったら、綿花を。


畑には他にもジャガイモも植わっていますし、マイペースに。無駄にしない様に。


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畑には道具入れも作りました。車はいい。材料も道具も十分に運べる。作業が出来る。
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  by akari_tasaki | 2010-03-16 19:13 | 畑ノコト

85歳の杜氏の手


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市内には幾つか酒蔵がある。自分で「ツクルテノート」などという地元の地図を作ってみようと思わなければ、そんな事に見向きもしなかっただろうと思う。千葉の酒蔵にわざわざ行くのに、10kmそこそこの距離の「そこ」に出会っていないのだから、馬鹿という言葉が身に染む。


酒蔵は11月から3月までが醸造時期で、酒作りが終ると日頃の感謝の意味も込めて、蔵開きをするのだそうだ。甘酒を飲み、地酒を試飲して、フラフラと写真を撮っていると、通りがかりの人が声をかけてくれた。それは偶然の一言だったが、その人のおかげで「85歳の杜氏の手」に出会えた。

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東京から、わざわざ話を聞きに来たというその人に同行し、私も話を聞いた。85歳とは思えない杜氏の人は楽しそうに話をする。専門的な事はわからないが、考え方には学ぶ事が多い。

満点のものなんて出来た事はないと言う。来年がくればまた一年だという。11月から3月までは杜氏として働き、シーズンオフは家のある岩手で農家をするのだそうだ。野菜を育てる事が酒造りの感を養う事、練習になるという。蔵によって作り方は異なるから、余所に学びに行く。知ったことの内、1つだけする。それで十分。働き盛りの85歳だった。

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いい手に出会えた。「ツクルテノート」なんていうものと、自分もモノツクリをしているんですという理由があって良かった。私はこれからも、いい手に出会える様な気がする。その過程で「ツクルテノート」はどう成長するか、私自身の手がどんな風な様相になるのか、それにはもう少しの時間がかかるのだろう。

この日の出会った酒は3割り増しで美味しく感じた。誰にこの美味しさと話を届けようか。


「ツクルテノート」
http://watei.or.tv/tukurute/
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  by akari_tasaki | 2010-03-15 02:13 | モノツクリノコト

旅の定義


言葉のイメージは人によって様々で、それは平田オリザさんの「演劇入門」という本を昔読んでから忘れる事がなかった。同じ言葉で違うイメージ。イメージの共有。擦り合わせ。


旅という言葉。たまに出掛けると、旅をしてますねとよく言われるが、その「旅」という言葉がいつもしっくりとこない。ちょっと行ってくる、見たい物があるから行く。一日や一泊二日なら正に「ちょっと行って来る」だし、4日も中途半端で微妙。1週間を超えると「旅」と言われる事に反論は出来ないかと渋々、思っている。

「一泊二日は世間一般では立派な旅」

久しぶりにあった友人に言われて、目から鱗が落ちるとはこの事かと思った。「世間一般」というところに気付けなかった。私は私の中のイメージがしっくりしなかったから、いつも腑に落ちずにいたが、そこなんだと深く頷けた。



車の後部には畑道具一式と工具類を積み、寝れる様に薄いマットを敷いて、寝袋も積んだ。市内の温泉にいつでも行ける様にお風呂セットも積んだ。水のタンクも積んだ。これは移動手段ではなく、私の「出島」だとイメージしていた。これで、いつでもどこでもと。その話をすると、決まって「どこまでも行けますね。旅が出来ますね」と言われる。それは間違いではないが、やはり違う。畑仕事したり、どっか行った時に昼寝したりするのが普通に楽しそうじゃないかと思っている。



「旅」だから、遠くとか長い時間をかけたものというイメージがない。近くでも短い距離でも楽しめれば、それも「旅」なんじゃないかと思う。自転車の小さな旅を良くしていたからそう思うのかもしれない。旅という言葉のイメージを伝えるのは難しい。
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  by akari_tasaki | 2010-03-13 20:15 | ヒビノコト

1つ生まれた。


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何も無いと言えば返す言葉も無い小さな町に小さな空間が生まれた。



家の裏手には竹藪があり、更に土間と蔵がある古民家に移すんだ御夫婦はマイペースだが1つ1つ丁寧に家作りをされていた。

ご主人は玄関のアプローチに敷石を敷き、造園をされていたのを見た事がある。奥さんは土間を使い勝手が良い様に工夫をされていた。

その頃は、ボロボロの蔵はそのままで、いつかはと話されていたが、それを実現された。こけら落としに二人芝居を公演。名が無くとも大仰な大義名分が無くとも、ただ良いと思えるものは何となく良い。



小さいが良い空間が生まれた。

アカリも灯っていた。
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  by akari_tasaki | 2010-03-10 23:08 | ヒビノコト

さらば飲まん


ゲーテの好きな詩に「さらば飲まん」という詩がある。友人の祝い事の時にいつも思い浮かぶ詩。けれども手元にある詩集には、その載っている筈のそれがない。タイトルが違うのか、何かの記憶違いなのか、もう一度、読み返さねばなるまい。読み返す時だというサインかもしれない。



土浦へ遠出をした帰りに見た空に厚い雲の塊があった。それに両端から亀裂が走った。亀裂は段々と深くなり、中心で大きな穴となった。それは蓋をめくり揚げた様な形。そこからは光の筋が何本も走っていた。それを「天使の階段」と呼ぶと昔読んだ本で覚えた。

曇天模様の空に神々しく指す光の筋は本当にそうかもしれないと思える。

それはウィキペディアでは「薄明光線」と出ていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/薄明光線



私の頭の中の「さらば飲まん」の最後に出てくる「門がひらいて喜びが溢れ出す。雲が輝いて切れ間が晴れる。
」とは、まさにこういう事なのかもしれないと、ふと思った。




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今日はめでたい集まりだ。だから、兄弟よ、「さらば飲まん」
元気をつけて、「さらば飲まん」

昔からよくいわれたいい言葉だ。
何にでも、どこにでも、これはどんぴしゃりだ。
一斉にこだまのようにひびくのは、すばらしい「さらば飲まん」

そこで思うのは「さらば飲まん」

何かいいことがありますように、それ「さらば飲まん」

では、友よ、「さらば飲まん」だから、もう一度、「さらば飲まん」

門がひらいて喜びが溢れ出す。
雲が輝いて切れ間が晴れる。
 ではグラスをあわせて「さらば飲まん」
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  by akari_tasaki | 2010-03-09 19:18 | ヒビノコト

寒々とした春の日に


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土浦、霞ヶ浦の方まで遠出をした。遠く遠く。遠くまで行って、初めに春の到来を告げる梅の花に出会った。



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次に出会ったのは目的地「ルビジノ」

そこにあったものは、強いて言えば理想的なモノ。過ぎたる物はなく、ただ静かに神経の行き届いたものが空間のあちらこちらに点在している。きっと、こんな言い方も違うのだろうと思う。言葉が浮かばない。ただ、そこにいるだけでいい。目に入ったものをよく見てみるという事をしてみる。それだけの時間。

行為としては極めてシンプルな事をする為だけに、遠く遠く来てみた。その価値はあった。


1つ1つ積み上げても、また違うものが見えてくる。この間までは、さっき積み上げた1つが苦労したのに、積み上げた途端にそれは足場となってしまう。欲しい物はいつも遠い。遠いけど、知ってしまったら、やはり見て見ぬ振りは出来ない。知らなければ楽だったのか、どうなのかと思いつつ、もう知ってしまったんだから、「ま、いいか」と思った。



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観察したいだけ観察をして、美味しい物を頂いたので、早めに家路に着いた。きっとまた来るだろうから。今はしてしまわなければならない自分の事が多いから。地道に1つ1つ小さな事を積み上げていく事にした。
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  by akari_tasaki | 2010-03-08 21:48 | モノツクリノコト

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