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ガラスと


宇多田ヒカルの母、藤けいこが日本を「日本はガラスで囲まれているようですね。
外から見ると開放的でたやすく入れそうだけれど、実際は見えない分厚い壁がある。」と例えた。



日本がそうなのかどうかはわからない。
そうなのかもしれないし、それは他の国や地域でもある事なのかもしれない。

ただ、ガラスについての捉え方が、共感出来た。

昔からガラスが嫌いだった。建築に革新をもたらしたと言われる鉄筋コンクリートとガラス。
本当にそうなんだろうかと建築を学んでいた時から何となく思っていた。

ガラス一枚で仕切られた内と外。きれいに見えるのに温度差も環境も違う。匂いも違う。
優しそうでいて、こんなにも隔絶的な存在があるんだろうかと思った。

ガラスに触れた時の冷たさが好きでもあるし、残酷に思えて嫌だった。

それならば、土壁に穴を穿った形の方が良い。
自由や快適さはないが、とても優しい存在に思える。

私がアカリを作り続ける理由の根底にはそんな思いが根強く残っているせいかもしれない。

  by akari_tasaki | 2010-08-11 12:58 | メモノコト

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